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過去・現在… イタイイタイ病・新たな認定患者 まさか私が

 ◇義母の痛み、まさか私が--骨がシクー、シクーして せきをしても、のびをしても

 イタイイタイ病を、国が初の公害病と認めてから今月で40年。その節目に、富山市の女性(74)ら2人が新たな患者と認定され、患者は計194人(生存者6人)になった。「まさか私もなるとは。40年にもなるのに……」。女性の義母もまた患者だった。被害地でも風化が進む中、専門医は「今後20年ぐらいは患者が出る。早期発見と治療が大切だ」と警鐘を鳴らす。

 「“イタイ”の痛みは特別。骨がシクー、シクーして、せきをしても、のびをしても痛い。落ちたものも拾えん」。女性は全身の激痛をそう表現した。

 子どものころ、神通川は雨が降ると茶色になり、やがて白く濁った。鉱毒を含む排水が流されていた。上水道もなく、川の水を飲むのは当たり前だった。

 18歳で隣町の農家の夫と結婚。既に足に症状が出ていた義母は、患者特有のアヒルのような歩き方になっていた。数年後に太ももを骨折して寝たきりとなり、60代で亡くなった。地域で同様の人は珍しくなかった。夫はイ病訴訟の遺族原告となり、法廷にもついていった。「元気だったし、イタイになるなんて思わなかった」

 しかし、50代で覚えたかかとの嫌な痛みが全身に広がった。県内でも、イ病を診断できる専門医は少なく、病院を回っても「原因不明」。06年には歩けなくなった。十数年受け続けていた患者の早期発見が目的の検診で、翌年に要観察者と認定。さらに、半世紀以上、イ病患者を治療している富山市の萩野病院で診察を受け、患者認定につながった。

 98年以降、患者認定されたのは13人。同病院の青島恵子院長は「(川の汚染がひどかった)戦中を過ごした今の70代を中心に、今後20年ぐらいは患者が出る。被害地を抱えることを意識し、早期の対応が必要だ」と話す。

 女性が、かつてきれいだと思った神通川の流れ。患者となってからは、同じ気持ちで見ることができない。「痛い、痛い」とうめき、亡くなった義母らの姿が目に浮かぶ。「あのように寝たきりになると思うと怖い。イ病を忘れんでほしい」。顔に不安がにじんでいた。【田倉直彦】

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 ■ことば

 ◇イタイイタイ病

 旧三井金属鉱業神岡鉱業所(岐阜県飛騨市、現・神岡鉱業)が排出したカドミウムにより、富山県の神通川下流域で発生した。腎臓障害の重症化で骨がもろくなり、激痛のあまり「痛い、痛い」と訴えたことが病名の由来となった。水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそくとともに四大公害病の一つ。

今回はこの記事を読んで思ったことを書きたい。

時間がこれほどたってから、影響が出るのは怖い話である。

これは、もちろんイタイイタイ病だけに限ることではないだろう。

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