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慶應義塾大学 医学部の真実―慶応医V.S東大理Ⅲ 三番勝負 ≪受験者の資質≫Part2

 

三番勝負 Part2「合格に必要な要素」です。
 

(1)慶応医の受験資格とは

能力の高低とは「脳の開発度合」ですので、質の高いトレーニングを積めば能力は高まります。
筋トレやダイエット(講師でもチャレンジして…残念な結果になる人もいました)などと同じです。
 

目標と自分に見合ったトレーニングが要諦です。

では、慶応医を合格できる生徒達は、どのくらいの能力を持っているのか
―自分で設問を設定しておいていうのも失礼ですが、一概には言えません。
いろんなファクターが絡むので。
 

 

ただし、数学に限って言えば、以下の生徒は独習可能だと思われます。

「フォーカスゴールド」や「赤チャート」や「1対1」を学習していても、“特に難しい”とか“意味がわか
らん”とか思わずにドンドン進めていけるとか、
 

「大学への数学(月刊誌)」や「1対1演習」で、B・C難易度の問題でも解説読めばなんとかできる
という生徒でしょうか。
 

しかし、95%の受験生はそれができませんので塾や予備校があります。ご安心ください。
 

逆から言えば、ハイパーな人間はほとんど皆無。
合理的な戦術と努力を怠らない”才能”があれば、道が開かれるということです。
 

(2)問題を「絶対に解きたい」という気持ち

実はこのブログで、一番伝えたかったのがこの「精神論」です。
 

 

確かに、我々はテクニックを伝えるのが仕事なのですので、不適切な表現かもしれません。
「精神論」は目に見えるものではないので。それをわかったうえでも言いたいのです。
「気持ちの強さ」はかなり重要だと。

 

では、なぜ「気持ちの強さ」が大切なのか。

――人間はマシーンではありません。PCのごとく、解法をインストールして解けるようになるとは
限りません。その上、忘却もします。不便な生き物です。
 

しかし、その代りに、「心」という能力を人間は備え付けております。強い気持ちが、普段以上の
力を引き出すこともままあるのです。逆も真なり。
 

受験までに、解ける問題は当然限られます。
 

その中で、我々は合理的な方法・時には深い理解を追求しますが、それを生かすも殺すも
君たち受験生次第。
 

本番で実力を発揮するためには、普段のトレーニングから本番を意識すべきです。
 

 

当然、見た目がガツガツしていなくともよいのですよ。内に秘めたものでも構いません。
恥ずかしがらず「絶対に合格したい」「絶対に完答してみせる」という気持ちが必要です。
 

つまり、そのくらい“ハイレベルな戦い”だということです。
 

余裕をかませるほどの戦いではない。
“幼稚園生と100m競争”するのではありません。
 

“サバンナの野生動物と戦う”―きっとそんな感じです
(ちなみに想像です。ここにクレームはつけないでください)
 

 

これまで、ハートが強い生徒が多少のギャップを跳ね返した例は数多あります。
あとで振り返ると「本番で、なぜ解けたかわからない」という生徒もいます。

 

何度も言いますが、受験勉強とは、「ギャップを跳ね返すためのトレーニング」です。
そのギャップが大きければ大きいほど、合格可能性は低いのですが、それを跳ね返したとき
の喜びは例えようがありません。生徒も、その周りの人も幸せにしてくれます。
 

そのために我々は、技術を研鑽しているといっても過言ではありません。
 

もちろん、失敗のリスクはあります。ありますが、若い生徒たちが覚悟を決めて、
青春の大切な時間を費やして努力するわけです。我々も、合格するための環境
(優秀な講師・教務システムなど)を整え、全力でバックアップする覚悟は当然あります。

「No Play, No Error」

つらい勉強の日々でしょうが、気持ちを強く持って立ち向かっていきましょう。

将来、自分が着る「白衣下のネクタイやシャツの色まで強くイメージ」してください。
そのイメージをもって受験日まで頑張っていきましょう。
 

人に言わなければ「全く恥ずかしくありません」し、ましてや「法に抵触すること」でもありませんよ。

1問1問、真剣勝負で戦っていきましょう。

慶應義塾大学 医学部の真実―慶応医V.S東大理Ⅲ 三番勝負 ≪受験者の資質≫Part1

 

 

 

三番勝負は、Part1・2の二回に分けてお伝えします。
今回は、Part1 「両大学の受験者層」です。

≪受験者層について≫

注目度の高い両大学ゆえ、慶応医と東大理はどちらが上なのかという話も出てきます。

 

例えば
「センター試験で国語・地歴(Or公民)・2次に国語があるから、東大の方が万能性を試されている」

「慶応医は私学の中でも学費は抑え目ではあるが、全員がいける大学ではない」

「東大理を合格しても、慶応医に落ちる生徒もままいる」…など

 

日本において“競技人口”が一番多いのは、「受験」です。
サッカーでも野球でもありません。
 

価値観が多様化した現代においても、まだ注目される事柄なのでしょう。
様々なデータを駆使?!して、いろんな説が出回っています。

しかし、本当のところはどうなのでしょうか。
毎年、受験をサポートしている側の立場から考えてみたいと思います。

■条件を整理する
(1)慶応理工<東大理(ⅠⅡ)
→東大理ⅠⅡ合格者は、90%以上の確率で慶応理工に合格します。
 

(2)慶応医は多浪生を避ける
→現役生は慶応医合格のチャンスあり。

(3)東大理と慶応医の問題の性格が正反対
→上位層は別として、そうでない生徒は、大学別の対策をしていないと合格は困難
 

 

 

結論

慶応医≒東大理(ⅠⅡ)中位~上位

ではないかと、予想されます。

 

絶対ではありませんよ。東大上位合格でも不合格になる生徒もいるでしょう。
また、そもそも、慶応医を受験していない東大理や国公立医学部志望者もいるでしょう。
医学部特有の問題な慶応医は苦手だが、オールランドな力・基本を問うてくる東大の方
が肌に合う生徒もいるでしょう。
 

 

ですから、あくまで参考意見として捉えてください。

 

≪その根拠≫
日本で最上位の生徒は、予備校主催の模試は簡単すぎてあまり受験しません。
この生徒達こそが理Ⅲを狙います。私立医は、慶応以外は受験しないでしょう。
(余談ですが、このような生徒達がいる日本はまだまだ捨てたもんじゃないです。)
 

そして、東大2次試験で、彼らは、280/440(64%前後)以上の得点率だとわれて
います。また、そんな彼らの慶応医成功率は80%位です。

 

一方、理ⅠⅡのボーダーは220~230/440(50%強)。この生徒たちも、
前述通り、慶応理工はほぼ合格、何より、国公立医学部並・それ以上の実力を持った生徒です。

つまり、東大理系(特に理Ⅲは別格)合格者は、かなりの強者であることは相違ありません
し、理Ⅲ受験者が挙って受験する慶応医もかなりのレベルだと推察されます。

 

では、何故、慶応医≒東大理(ⅠⅡ)中位~上位としたのか
―慶応医を合格するためには「それ相応の対策」が、大半の生徒には必要になってくるからです。

 

超上位層は大学の傾向とか関係なく合格できるものです。予備校さえも不要でしょう。
このレベルならば、東大の勉強メインでも、慶応医に合格する可能性は高いでしょう。
 

かつての四谷大塚のエリートたちを想像してください。
 

難解な予習シリーズを自分で勉強して、日曜テスト受験・解説で受験をパスできるレベル
でしょうか。ただ、そのような“超高校生級”は全体の5%程度しか存在しません。

 

一方、それ以外の大半の生徒は、何らかの得手・不得手があります。生徒の学力・性質は
ばらつくものです。
 

「理科は誰よりもできるが、それ以外はからっきしです」
「数学しかできないが、センスが違いすぎる」など。
 

 

そんな生徒が、トータルバランスを求める受験において成功するためには、傾向をしっかりおさえ、
それに見合ったトレーニングをつむことが重要であり、そのために、塾・予備校が必要になってくる
のです。

更に、誤解を恐れずに言えば、東大受験者は、「東大の準備≒慶応医」の対策となります

こんなことから、東大中位~上位の生徒の生徒は、慶応医の合格可能性があるのでは
と考えました。

 

ただ、経験の浅い若者の勝負です。理Ⅲ合格者といえども、慶応医に不合格になることも
ありますし、一方、東大ボーダーラインの生徒であっても、対応をきっちりおこない、慶応医に
合格したケースもあります。

「自分と入試問題の乖離を埋める」のが受験勉強です。目先の情報にだまされることなく、
その乖離をきっちり埋める方法論・努力をすれば合格の可能性は高まりますし、
そのために私たちプロ講師が存在するのです。

慶應義塾大学 医学部の真実―慶応医V.S東大理Ⅲ 一番勝負 問題の性質

数学の問題の質

まず一番勝負は、両大学の「数学の性質」についてです。

担当は、トップレベルサクセス数学主任N講師です。
 

(1)慶応医数学の特徴

「超難問奇問」・「計算が煩雑」・「理Ⅲと併願受験」・「数学ボーダー得点60%」…
これらは、市井の受験対策本・合格体験記などなどに書かれている「慶応医の数学キーワード」
です。
 

つまり、一般論。
 

これを完全否定するわけではないのですが、今回は、もっと“難しさ”を詳細に分析したいと思い
ます。
 

≪慶応医の数学の“難しさ”とは?≫

問題の難易度は年によってばらつきはありますが、近年はだいぶ落ち着いてきました。
当然、繁雑な計算は相変わらずですが、時間内の完全解答も不可能ではないレベルでしょう。
事実、東大理Ⅰ・Ⅱの合格者にとってみれば“慶応医=簡単な問題”と判断します(*理由は後述)
 

 

また、標準的な問題の年度であればあるほど、ハイスコアの争いとなり「差が付きやすい」ため、
十分な慶応医の対策が必要です。

 

では、上記の傾向になる理由について説明します。

 

(1)慶応医の数学は“空所補充”形式である。

 

空欄補充という形式の特徴から、きちんとした理解や記述力がなくても、
なんとか正解が埋められる問題が多いです。
ですから、たとえ難易度が高くても、正答率が高くなければいけません。
 

 

 

もっと具体的に説明します。空欄補充形式の特性上、大まかな方向性で突き進む・“いい”加減
に手を抜くことが可能です。

 

例えば、有名な慶応の繁雑な計算。
 

計算力は確かに必要ですが、ここでいう計算力というのは、式変形を短時間で正しく終える力という
よりは、むしろ、常にラクできる部分を探しながらうまく正解のみを導き出す力のことでしょう。
 

 

 

また、答えがあっさり出る問題や、長い式変形・大きな数字の通分のような、
あたかも“めげんなよ”いうメッセージが込められているような問題や、
その一方で、本当に触れてはいけないような計算が面倒な捨て問もあります。
これらを峻別する力も、要諦になってきます。

(2)私立医学部ならではの問題

もう少し慶応医対策らしい話をすると、まず、数学ⅠA~ⅢCまでまんべんなく出題されます。
とくに数A「集合」と数C「式と曲線」はあまり医学部以外では出題されませんので、ここもちゃん
と対策しておく必要があります。
 

出題内容的には、全く数学の王道をいっておらず(これは医学部が大学で数学を使わない
のでその基礎力を問う必要がないからでしょう)、重箱の隅をつつくようなものも多くでます。
 

 

難易度の高低差は、年度によっても、設問ごとによっても激しいです。
ラクなものはあっさりうまるし、計算が面倒な捨て問は本当に触れてはいけない問題が
たびたび出てきます。
 

 

あと医学部らしく、教科書範囲外の内容もでてきます。
 

例えば、極限積分や確率・行列の問題です。
これらは大学課程の数学を意識した色彩が強いです。
 

しかし、ご安心ください。これら問題も設問もわかりやすく、思考力も深い理解も証明する力も
いりません。

(3)合格得点率は?
 

「何点とれれば合格なのか」は、その年の難易度に左右されるので一概にはいえません。
ですから、先生に過去問を分析して判断してもらうべきです。
 

しかし、数学がかなり難しくて差がつかなかったときほどラッキーでしょう。
それで6割くらいとっておけば、数学では負けないでしょう。
 

但し、2001年度などの様に実質的に全問完答が求められる
の年もあるので要注意です。
 

 

≪東大理系の数学の難しさ≫

(1)東大の出題形式は記述式

 

 

「慶応医の逆」が、東大理系の特徴です。
 

まず、すべて記述式で、完答が難しい問題も多いです。
ですので、記述力を高めて、うまく部分点をとる力が試されています。
*ここ20年くらいですと、極端に難易度が下がった1995年を除けば、
東大理1・理2では、昔から2完2半というのが通説です。

 

 

また思考力、深い理解、証明する力が必要です。
 

150分の間に比較的ラクな問題を完答し、残りの難しい問題で部分点をとれば
理Ⅲでさえ合格者の平均点には達するでしょう。
 

ですので、慶応医の問題が平易に見えるのも必然です。
 

 

しかし、難しさの一番の要因は、一番は問題のわかりにくさ。つまり、とっかかりのなさです。
 

 

ⅠAかⅡBかⅢCか……どの単元なのかすら、分らないような問題もたまに出ます。
ゆっくり落ち着いて問題把握し、解けそうかどうかを正しく判断することが肝要です。
 

 

この特徴は、受験数学では東大、京大のみにみられます。

京大に至っては数学の問題でさえ数字が全く出てこず、出てくるのは文字式のみ、
場合分けと論証の問題なども少なくありません。
 

国内最難関大学の一つである東工大でさえ、とりあえずは計算力でごり押しできる
問題が多数存在することを考えると、この”2大巨頭”は別格です。
 

 

 

 

ですので、フォーカスゴールドや、大学への数学をやったとしても、そういった
思考力が高まっていなければあまり意味がありません。
思考の道具があっても、どの道具を使ったらいいのかがわかりにくくなっているからです。

 

 

なお、出題分野はⅠAからⅢCまでまんべんなく出ますが、たとえば確率漸化式などの頻出分野
も多いです。あと不等式の証明とか、整数論・空間図形など。東大の過去問を30年分くらい繰
り返し解くのがよいでしょう。

慶應義塾大学 医学部の真実―慶応医V.S東大理Ⅲ 頂上決戦 三番勝負(予告編)

 

熾烈極める私立医学部受験の中でも、

「慶應義塾大学医学部」別格
 

と言われます。

 

 

北里柴三郎が創始者であるその大学は、伝統と格式を誇り、これまで日本の医学界に
多大な貢献をしてきたことは論を俟ちません。

それ故、入試における人気・難易度・ブランドなど、あらゆる面で、他大学とは一線を画します
―“モンスター”・“プラチナ”…形容しがたい威厳がそこにはあります。

 

 

 

しかし、確かに別格で、ものすごく有名な大学ではありますが、慶応医の入試が
「困難な所以」を知っている受験生はあまりいないような気がします。
 

 

偏差値や巷説などの情報で知った気になっていないか
― “難しい”とか、“才能が必要”だとか…表面的な情報だけで判断しているのではないでしょうか。

 

 

そこで、国公立の頂点に立つ「東大理Ⅲ」と「慶応医」を対比させ、
慶応医の真実に迫りたいと思います。
 

題して「秋の三番勝負  慶應義塾大学医学部 V.S  東京大学理科Ⅲ類」とし、

①慶応医の数学 と 東大理の数学 性質の違い
②慶応医の数学 と 東大理の数学 対策の違い
③受験者層と受験者の資質について

お伝えします。

 

 

ところで、今回のブログ、何故「慶応義塾大学医学部」を取り上げたのか
 

 

―それは、受験において、“表面上の情報”だけで判断することは、非常に危険である、
もしくは、もったいないことに気付いてほしいからです。
 

人は“答え”を欲する生き物です。
 

“拠り所”があれば安心できるからでしょう。
 

「●●大学は難しい」「△大学は余裕」「面接はほとんど見ていない」…
このような表面的な“常識”は確かに分かりやすいですし、有益情報になりうるでしょう。
もしそれが正しいものならば。

 

 

 

仮に誤っていたらどうか―「容易だと思っていて高をくくっていた」とか
「無理そうだから受験回避したのだが、友人が合格した」と後悔することもあるでしょう。
“情報”を見誤ると、このように、失敗のみならず、チャンスを逸することもあり得ます。

 

 

 

受験以外のことでも当てはまります。
例えばビジネス。“常識”を疑うことで成功した例は枚挙にいとまがありません。
 

皆さんがきっと所有しているだろうMP3プレーヤー。
その元祖といえる“SONYのウォークマン(再生専用)”の発明はまさにそれです。
「録音機能なしで売れるわけがない」という当時の“常識”をひっくり返した例です。
 

 

ですから、慶応医を受験しない方にも是非読んでほしい。

「難関である」とい抽象語をそのままにせず、“なぜ困難なのか”を探究する大切さ
を知ってほしいと思います。
 

 

そして、自分の志望校に応用しましょう。周りの意見も聞き入れたうえで、
冷静に、大学が要求している事柄をきちんと把握した上で、思いっきり勉強して
夢に近づいてほしいと思います。

 

 

受験勉強とは「大学の要求学力と、現在の学力の乖離を埋める作業」です。
ですから、スタートの段階で“非常に困難”と判断しなければならないケースもあります。
厳しい現実かもしれません。
 

 

しかし、落胆は不要。“時間的猶予がない”ことが要因のほとんどですので、
冷静に受け止めれば、ゴールへの「道筋」が見えたと同じ―ゴールまでの視界が
明瞭になったら、あとは突き進めばよい。
 

 

プロ講師は、客観的な知識・傾向・攻略と指導経験が豊富。
毎年、生徒を教え、逆に生徒に教えられながら技術を研鑽してきた我々の経験を、
多くの皆様にご提供したいと考えます。
 

感情ではなく、客観的な視点

 

君たちが勝負をするのだから、己の心に正直になり、なりたい自分を想像してほしい。
そして冷静かつ情熱的に思いっきり勉強してもらいたい、そう思っています。

防衛医科大学

●防衛医大の正式名称は「防衛医科大学校」であり,文部科学省管轄下にはなく,「大学」ではありません。学生は防衛省の職員であり,学生手当と年二回の期末手当が支給されます。「大学校(だいがっこう)」とは,文部科学省の所管に属さない教育施設のうち,高等教育程度の教育を行うものが多く用いる名称で,学校教育法第一条に規定する「学校」と区別するために「大学校」の名称が用いられています。「準大学」ともいいます。

●大学校には他に,航空保安大学校や気象大学校などがあります。もちろんどれも学位授与機関として認可を受けており,防衛医大でもきちんとした医学教育が行われています。

●池尻の「自衛隊中央病院」ですが,防衛医大生は医師国家試験合格後の基礎研修のうち半分の1年間をその中央病院で,また残りの半分を埼玉県所沢にある防衛医大病院で過ごすことになります。

●防衛医大は,医大中でも受験倍率がとくに高く,旧帝・旧六医学部の受験生が模試代わりに受験するケースが目立ちます。が一方で,ここ数年,その倍率は徐々に下がってきています。トップ層は最終的には入学を辞退するため,大学側が定員の数倍の合格者数が出し,その合格者数を徐々に増加させているためです。

まずは一次合格です。20010年度入試最初の力試しです。

防衛医科大・一次試験について,いくつかアドバイス致します。

●試験会場は,男子は目黒(最寄駅は「恵比寿」),女子は三宿(最寄駅は「池尻大橋」)の2箇所です。都内では他に,十条という試験会場に使われています。神奈川の桐蔭学園は100人単位で受験者がいるとのことで,自校が試験会場になっているそうです。

●恵比寿の試験会場は航空自衛隊の「目黒基地」です。

●池尻の試験会場は,三宿駐屯地(陸上自衛隊)にある「自衛隊中央病院」です。

●陸自は「駐屯地」,海自と空自は通称「基地」と呼びます。

●恵比寿には「防衛省技術研究本部・第一研究所(艦艇装備研究所)」,池尻には「防衛省技術研究本部・第二研究所(電子装備研究所)」という施設が併設されています。

●試験監督者は防衛庁所属の(恐らくは)軍服を着ています。試験開始と終了の合図はサイレンです。

●休憩時間ごとに試験会場の外へ出ることができますが,お弁当を予め持参しましょう。休憩時間には,教室に残ることが許されており,そこでお弁当を食べることができます。

各科目の出題範囲は以下のようになります。

●数学

数学I全範囲

数学II全範囲

数学III全範囲

数学A全範囲

数学Bの「数列」「ベクトル」のみ

数学Cの「行列とその応用」「式と曲線」「確率分布」のみ

●物理

物理I全範囲

物理IIの「力と運動」「電気と磁気」「物質と原子(原子・分子の運動)」のみ

つまり,原子物理は出ません。他は全て出題範囲です。

●以上の出題範囲・時間割などを含め,募集要項(冊子と同じ内容)をホームページ上で見ることもできます(ただし,英語・国語・生物・小論文は著作権の関係で掲載されていません)。

●第1日冒頭,10:00~11:30の90分間は「五者択一式」試験です。問題はB5サイズの冊子体で,英語,数学,国語(現代文のみ)が全部一冊の中に印刷されています。5択問題が,英語15題+数学15題+国語10題出題され,これら40題を完全に好きな順序で解くことができます。答案用紙はB4縦が1枚きりで,この中に40題全ての解答を記入します。国語は現代文のみの出題で,まず間違いなく評論が出ます。

単に両面印刷を重ねて半分に折っただけのもので,文字がかすれ気味で,奇麗ではありません。

答案用紙への解答のマークは,方式がやや特殊なので注意が必要です(○が5つ並んでいて,正解に×を付ける)。問題冊子の表紙に方法が説明されているので,開始前に読んでよく理解しておくこと。

問題冊子は答案用紙と一緒に回収されます。

●「五者択一式」試験の問題冊子は,やや厚めの紙で印刷されているので,透かし読みはまず無理でしょう。

●昼食後,第1日2教科目(12:30~13:30,60分)は国語(記述式)です。こちらは択一式と異なり,現代文+古文です。第1問が現代文で,第2問が古文です。択一式と同様の体裁の問題“冊子”と,B4横の答案用紙が配布され,両方とも回収されます。

●第1日最後の英語(記述式)~第2日最後の数学(記述式)は,問題,答案用紙が全て同じ形式です。問題,答案用紙ともに,B4縦何枚かをホチキスで綴じたものです。問題は表紙がないため,表(おもて)にして置けばいきなり問題が書いてあります。問題・答案用紙ともに回収されます。

●国語(記述式),英語(記述式),生物(記述式)の答案用紙には,完全に解答欄が印刷されているため,単純に欄内に解答(のみ)を記していくだけです。

●数学(記述式)の答案用紙は,大問1題につき1枚割り当てられており,解答欄が一切なく,「ほぼ白紙状態」です。つまり,全問途中経過を記すことが要求されています。つまりは東大の数学と同じ。

●物理(記述式)の答案用紙も,全問について,途中の計算過程を記入するようになっています。最後に出た答えを,改めて(用意されている)欄内に転記して終わり。

●化学(記述式)は,解答のみを記入する問題と,途中経過も記す問題とがあります。後者は1,2題ではなく,最低数題は出題されます。また,理由説明問題もあります。マス目はなく,大きめの解答欄が与えられています。それなりに良くできた問題なのですが,ほぼ毎年出題ミスがあります。

●第2日午前の理科は,2科目併せて120分です。2科目同時配布・2科目同時回収です。

理系の生徒にとっては疎かになりがちな古典について

第1日1限(択一国語:英数と併せて90分)

第1日2限(記述国語:単独60分)

【択一式】

英語,数学,国語合わせて90分であり,国語は大問1題で小問10題というのが例年の形式である。古文が文中にあっても現代文を基軸に解く問題が多く,古文単独の問題が出ることは可能性としては低い。但し文学史に関しては,古文の範囲が問われる場合も考えられる。マーク式は三科目あわせて90分しかないため,とにかくスピード,時間配分が鍵となる。

【記述式】

試験時間は60分,大問は2題で,現代文1問,古文1問というのが例年のケースである。 古文は有名文が多く,和訳や趣旨を問う問題が多く,また字数指定がないと予想されるため,ダラダラと書くのではなく,簡潔に書くことも要求される。また,和歌の問題などは古文が苦手な人にとっては少し難しい可能性もあるが,修辞法など最低限の部分は確認しておいてほしい。

要項:

http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/04.html

2008年度過去問:

http://www.ndmc.ac.jp/college_i/nyushimon.html

参考までに,「防衛医科大学校」の公式ホームページは

http://www.ndmc.ac.jp/

です。

全国 医学部 受験情報   今月は順天堂大学 医学部(数学攻略)  OCTOBER 2009