前回のブログの続きです。
今回は、「動機づけが大切な理由:その他の事例」と題して、
医学部受験から離れて「動機づけの大切さ」をお伝えします。
≪就職試験≫
不景気の折、厳しい就職難であるとずいぶん昔から言われ続けております。
実際、数十社のエントリーにエントリーしたにもかかわらず一つも内定を獲得
していない大学生が増加している、とメディアでは報道されております。
しかし、一方で内定を何社ももらえる学生が、相当数存在していることはご存知でしょうか。
このご時世で「内定辞退をするのが大変です」と言っている学生です。
学歴格差・浪人・留年していようがお構いなし。内定が取れる学生は確かに存在します。
うらやましい限りですよね。
では、どのような学生が内定を獲得で来るのか――私の見る限り、
面接の軸となる「志望動機(=WHY)が明確にあるかどうか」ではないかと思っております。
つまり、入社するという目標とは別に、”入社することで何を果たしていきたいのか“
といった目的が明確な学生です。
一方、目的「何故志望したのか(面接を受けている理由)」を
きちんと持っていない学生は不合格になりやすいのではないかと思います。
私は就職のエキスパートではないため、あくまで個人的な見解です。
学歴や資格や性格、また各会社の対策なども大切な要素でしょう。
しかし、不合格になりやすい学生は次のように思っているのではないでしょうか。
「お金を稼ぐために働くだけ…それ以外は思いつかない」
「みんなが働くから自分も働く」
つまり、目標と目的を混同(または、目標あれど目的なし)している学生が多いと思います。
会社のHPや概要をみて、「どのような人材がほしいのか」を確認して、
それを意識したエントリーシート・面接での受け答え
―つまり、表面上だけ整えただけの“就職対策”では、人事部の方に容易に
看破されることは必至です。
「本当にこの子はウチで働きたいのかな?よそでもいいのでは?」
と思われるだけでしょう。
実際、IT関連の会社の履歴書の資格欄は間違いなく
「IT関連の資格」で埋め尽くされるそうです。
当然ないよりはましですが、それでは差がつかない。
「資格を持っている背景」なり「ストーリー」を聞きたいのですが、
失敗する学生の大半は“資格”でなんとかなってほしいと思いたいのでしょう。
古いたとえで申し訳ないのですが、水戸黄門で言えば“印籠”でしょうか。
また、卑近な例ですが、恋愛では「あなたと結婚したい。何故ならば…」
といった理屈はいわないですし、なにより言わずもがなでしょう。
しかし、仮に「結婚適齢期だから結婚した」とか「みんなが結婚しているから」と
いう理由ならば、パートナーは絶対に断るのでは。
それと同じことをしている人が就活にもいて、その人がうまくいっていないのだと思います。
相手にPRする際には、やはり、その人の軸となる「志望動機(=WHY)が明確さ」
に拘るべきです。
≪3人のレンガ積み≫
ここで、次の有名なビジネス訓話「三人のレンガ積み」を引用します。
中世のとある町の建築現場で三人の男がレンガを積んでいました。
偶々そこを通りかかった人が、男たちに「何をしているのか?」とたずねると…
1人目の男は「レンガを積んでいる」と答えた。
2人目の男は「食うために働いているのさ」と言った。
3人目の男は「後世に残る町の大聖堂を造っているんだ!」と。
三人の男たちにとってレンガを積み上げるといった「目標」は共通ですが、
しかし、「目的」は三人ともばらばら。
1人目の男は、目的を持っていない。
2人目の男は、生活費を稼ぐのが目的である。
3人目の男は、歴史の一部に関わり、役に立つことが目的。
目標は他人から与えられることが十分ありえる。
一方、目的は他人から与えられない。意味は自分で見出すものだからだ。
そして、選考する立場から考える。
3人の男たちのうち誰と仲間になって働きたいのか
――答えは言わずもがなであろう。
次回のブログでは、≪医者になる目的を育てる:志望理由書の書き方≫
についてお伝えします。