三番勝負は、Part1・2の二回に分けてお伝えします。
今回は、Part1 「両大学の受験者層」です。
≪受験者層について≫
注目度の高い両大学ゆえ、慶応医と東大理はどちらが上なのかという話も出てきます。
例えば
「センター試験で国語・地歴(Or公民)・2次に国語があるから、東大の方が万能性を試されている」
「慶応医は私学の中でも学費は抑え目ではあるが、全員がいける大学ではない」
「東大理を合格しても、慶応医に落ちる生徒もままいる」…など
日本において“競技人口”が一番多いのは、「受験」です。
サッカーでも野球でもありません。
価値観が多様化した現代においても、まだ注目される事柄なのでしょう。
様々なデータを駆使?!して、いろんな説が出回っています。
しかし、本当のところはどうなのでしょうか。
毎年、受験をサポートしている側の立場から考えてみたいと思います。
■条件を整理する
(1)慶応理工<東大理(ⅠⅡ)
→東大理ⅠⅡ合格者は、90%以上の確率で慶応理工に合格します。
(2)慶応医は多浪生を避ける
→現役生は慶応医合格のチャンスあり。
(3)東大理と慶応医の問題の性格が正反対
→上位層は別として、そうでない生徒は、大学別の対策をしていないと合格は困難
結論
慶応医≒東大理(ⅠⅡ)中位~上位
ではないかと、予想されます。
絶対ではありませんよ。東大上位合格でも不合格になる生徒もいるでしょう。
また、そもそも、慶応医を受験していない東大理や国公立医学部志望者もいるでしょう。
医学部特有の問題な慶応医は苦手だが、オールランドな力・基本を問うてくる東大の方
が肌に合う生徒もいるでしょう。
ですから、あくまで参考意見として捉えてください。
≪その根拠≫
日本で最上位の生徒は、予備校主催の模試は簡単すぎてあまり受験しません。
この生徒達こそが理Ⅲを狙います。私立医は、慶応以外は受験しないでしょう。
(余談ですが、このような生徒達がいる日本はまだまだ捨てたもんじゃないです。)
そして、東大2次試験で、彼らは、280/440(64%前後)以上の得点率だとわれて
います。また、そんな彼らの慶応医成功率は80%位です。
一方、理ⅠⅡのボーダーは220~230/440(50%強)。この生徒たちも、
前述通り、慶応理工はほぼ合格、何より、国公立医学部並・それ以上の実力を持った生徒です。
つまり、東大理系(特に理Ⅲは別格)合格者は、かなりの強者であることは相違ありません
し、理Ⅲ受験者が挙って受験する慶応医もかなりのレベルだと推察されます。
では、何故、慶応医≒東大理(ⅠⅡ)中位~上位としたのか
―慶応医を合格するためには「それ相応の対策」が、大半の生徒には必要になってくるからです。
超上位層は大学の傾向とか関係なく合格できるものです。予備校さえも不要でしょう。
このレベルならば、東大の勉強メインでも、慶応医に合格する可能性は高いでしょう。
かつての四谷大塚のエリートたちを想像してください。
難解な予習シリーズを自分で勉強して、日曜テスト受験・解説で受験をパスできるレベル
でしょうか。ただ、そのような“超高校生級”は全体の5%程度しか存在しません。
一方、それ以外の大半の生徒は、何らかの得手・不得手があります。生徒の学力・性質は
ばらつくものです。
「理科は誰よりもできるが、それ以外はからっきしです」
「数学しかできないが、センスが違いすぎる」など。
そんな生徒が、トータルバランスを求める受験において成功するためには、傾向をしっかりおさえ、
それに見合ったトレーニングをつむことが重要であり、そのために、塾・予備校が必要になってくる
のです。
更に、誤解を恐れずに言えば、東大受験者は、「東大の準備≒慶応医」の対策となります
こんなことから、東大中位~上位の生徒の生徒は、慶応医の合格可能性があるのでは
と考えました。
ただ、経験の浅い若者の勝負です。理Ⅲ合格者といえども、慶応医に不合格になることも
ありますし、一方、東大ボーダーラインの生徒であっても、対応をきっちりおこない、慶応医に
合格したケースもあります。
「自分と入試問題の乖離を埋める」のが受験勉強です。目先の情報にだまされることなく、
その乖離をきっちり埋める方法論・努力をすれば合格の可能性は高まりますし、
そのために私たちプロ講師が存在するのです。