慶應義塾大学医学部 入試直前アドバイス
医学部最難関の呼び声高い慶應義塾大学医学部の入試直前アドバイスをWeblogします。
【総論】
私立医学部最難関といっても過言ではない。「知識だけで解答するといった”思考の放棄”」を認めないことは問題から伺える。基本をおさえた上で、論理的に思考・解答する力(記述力含むマスターが最低限必要)である。英語・数学がキーポイントです。
【入試データ】
2009年
定員 66名
志願者 1989名
受験者 1680名
1次合格 272名
正規合格 112名
繰り上げ合格 54名
合格最低点 302点(500点中)
2010年は定員+2名の68名に。微増。入試の大勢に影響なし。
【問題冊子】
問題冊子はすべてA4
【科目ごとの対策】
~英語~
問題の出題設問形式は長文が2題・英作文2題、加えて知識関連で、英文法(発音等なども)語法問題1題。
かなりの分量ではあるので、てきぱきこなす必要がある。一般論(例:長文を先にやるなど)ではなく”自分がときやすい・安心する順番”を理解しておくこと。英語が合否の分かれ目になるといわれる大学のひとつなので迅速かつ確実に解答してきてほしい。
英作文に関しては、「シンプルな英文」と「構成が命」
どうしても英作文はこれまでマスターした構文を駆使しようとするが、自由英作文には不向き。「このあたりは積雪が多い」という英作文で、[accumulation of snow]という表記をした生徒がいたが、(間違ってはいないが)時間制約がある中、そのような語句をひねり出す必要は無い。また、80ワードの英作文ならば、主張・根拠(具体例・理由)をベースに微調節をすればOK。
和訳問題に関しては,東大の和訳問題と同じく、[語彙・文法・構文・文脈〕を意識して解答すること。
ちなみに、解答用紙は,「解答欄A(数字記入)」と,「解答欄B(記述)」に分かれている。一番最初の問題は和文英訳ですので、透けて見えると思います。受験開始までの間に”先に対応”しましょう。
~数学~
私大医学部の中でも、最も難しいといわれる慶応義塾医学部の数学。その理由は計算量が多いのは当然として”思考の放棄”を嫌う節があります(つまりパターン問題だけで解けない問題〕その上、大半の生徒に解けないであろう問題も確実に含まれていることです。
ただ、当然、基本問題も出されますし、大問も誘導に乗っていけば半分くらいはとれます。あとは計算ミスの撲滅。急ぐ中でも、勘所での計算・数値の確認を怠らず、突き進んで言ってほしいと思います。
最低60点をとる、そのつもりで取り掛かってください。
~化学~
化学IIの選択分野:染料・セラミックス・ATPと酵素・医薬品・肥料の新課程5大項目も出題範囲。ただし,思考型問題のとして扱われる可能性は十分にあります。2006年度・第3問はまさにこの一例でしょう。
例年大問は3題。[1][2]は標準的な問題で構成。よって、化学は60分あれば十分対応可能です。方法として、定番問題をてきぱき終わらせて、残った時間で思考系問題を解きましょう。ただ、最も注意すべきは指示違反です。細かい指示もあるので,途中で指示遵守の確認を行いましょう。なお,C・H・Oの原子量,気体定数,アヴォガドロ定数,ファラデー定数,平方根などは必要であっても、付与していないこともあります
~生物~
生物IIの選択分野:「生物の分類と進化」「生物の集団」の両方が出題範囲に指定されています。
初見では、教科書レベルでは解答できないように思える問題も出題されます。その上、全文を読むのに時間がかかる問題が多いのも特徴。複数の分野の関連事項が出題される。
しかし,教科書レベルの知識をもとに、論理的に考察させているだけなので、問題文からいかに正確な情報を引き出すかが勝負。その情報をもとに基本に立ち返って考えればきっと解けるはず。皆が答えられる問題を絶対に落とさないこと。
~物理~
物理IIの選択分野:「前期量子論」(光電効果,コンプトン効果,ドブロイの物質波など)も含まれます。例年原子が出題される。
例年大問3題で構成。第一問は小問集合で幅広い出題。その他は実験結果からの考察や説明問題が並ぶ。高校の内容を超えることもあるが、誘導に乗っていけば答えられる問題になっている。